美醜な世界に漂う異臭
氣球は奇襲され彷徨う
タダ酔ウクライナラ獣
浮き沈み湧く今なら龍
重々承知の窮地で休憩
銃声に雪が弾け竜脈へ
リズミカルマ揺蕩う宙
歌う九官鳥と瞬く流星
羽搏く世界で争う自習
意中を描いた氣球の翳
ラメの願いは淡く儚く
美獣が雪溶け水に耀く
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膨らみ始めた可憐な蕾
マゼンダ曇り花積もり
窪みへし折れ枝分かれ
茜色へと如何にか為る
成る可く鯔背で在ろう
波動が勇み音と高鳴る
逆らう風すら粋なハグ
遥かな糧を育む和多志
【 dashing 】鯔背 ( いなせ )
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今にも溶けてしまいそうな
樹氷を君に差し出すつもり
そこに小舟を浮かべたなら
航海はどこへ漂着するかな
スリリングなハプニングが
暇潰しに手招きしてるから
いざとなれば不安定なんて
波に洗い流してもらおうか
手の平から零れ落ちる雫で
溜まり場を楽園に変えよう
夢見がちなピラニアの鱗で
鎧をこしらえて君を守ろう
うずくまるなら雨と唄えば
名も無き岸辺に虹が架かる
あくまでただの氣晴らしさ
物憂げな空氣が飽和したら
今にも溶けてしまいそうな
樹氷を君に差し出すつもり
そこに小舟を浮かべたなら
航海はどこへ漂着するかな
Art by shu
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その身に本を宿す躰
明から様な刀で抱く
宝で指を切る淡い斑
裸の王様が罪に迫る
余白はエゴを省くの
ふと物語は熱を放つ
霜焼けの背表紙より
詠み耽る手拍子の宵
∞
余韻はあなたの奏汰
まるで頁を捲る様に
本音を弾ませながら
その美と恩を仰ぐ躰
墓場まで明から様に
新しさと本望の棚で
命の栞を花で挟みて
序章の彼方へ叙情詩
【 Lyricholic 】牧歌風叙情詩
煙突から天国を見上げる
面目なき煉獄に雪が降る
来る日も明くる火も無垢
浮く美が湧くルビを象る
侮るなかれ生も死も身内
木槌を叩きメメントモリ
星の時を穿つレントゲン
円を描く点と線の輪舞曲
その魂は鮮朴なデザイン
メラニン色素と揺蕩う宴
クラゲが光り縁を照らす
テラスの蓮を向こう岸へ
【 Rondo 】輪舞曲
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甘い綿に破壊されたラサ
計りばかり更に紛い遠浅
もう朝は喧騒を呼ばない
法螺貝の幻灯が沖へ漂う
彷徨う乳白色のプリズム
振り向く影絵と踊る無垢
吹雪く素粒子も紡ぐ唄も
淡い星雲へ潔く届く命運
柔い肌に観念と祈り給う
貴き穴の残円で輪と和む
【 rasa 】サンスクリット語で本質・真髄
流れ星が剥がれ落ちた森
貴方の魅力の捕虜の予知
よちよち歩きすら生温い
生成エーアイは猿を凌駕
氷河と灼熱の羽間で跳ぶ
因果すら呑み込む進化へ
電脳も洗脳も紙一重の想
予めシナリオは月の真裏
∞
陰謀も信仰も塵劫の印籠
ひらきら粒子と踊り散る
チルアウトな精神は安息
ビルもルビも指で弾く麓
ろくでもない記憶の髑髏
シャレコウベと満ちる道
流れ星が剥がれ纏う意志
裸のデザートを宝に捧ぐ
【 dolce 】甘美なスイーツ
サンタクロースに似た感覚
何月でも三角錐は月を穿つ
迂闊に立ち入ると戻れない
煙突より淡白な蓮が流れる
揮発した短冊で弾く行水雲
リップクリーム人塗り北風
雛汗ぽたぽた火垂る戀の宵
あなたの余韻で飛んで散り
花奏の残り香が虚空を劈く
彼方へ叶う靴下を偲ばせて
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臙脂色の秒針が時を刻む
痛む傷心と和み星と誓う
エンジンから縁まで煎じ
センチメンタル依り念じ
恵みの血へ巡り循環する
瞬間は意識の産物で賜物
雨音が奏でた花苗の坩堝
実り在るリアルな収穫期
臙脂色の共振に問い翔け
織り成す讃美歌とリンク
ミンクで染め上げる真紅
仄かな翳羽を残しながら
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バジルの葉を齧る天音
雨降る旅に温もる屋根
真似した鐘が鳴り響く
地軸に芯を刺すイシス
満ちる民に繕う翳羽根
瞬く間に羽搏く夜明け
ほらねとは音レムの源
水面に映える稲穂の光
傷み外れた花と微睡む
ルビが世界を赦すまで
【 drowse 】微睡
モノクロームを目論む音
物翳で響くメトロノーム
枯れ井戸で廻すカレイド
ラメ色の戀に溺れ彷徨う
争うことなかれ流れ漂う
オールの声はオルゴール
ロープを輪に和を棚引く
湧き馨るラムチャイの煙
幅広く緩やかに昇華され
仄羽で契るレトロドーム
【 Largo 】幅広く緩やかに
奥多摩の大自然に囲まれたロケーションにて
書籍販売を行い大盛況High明鏡な光暻でした。
著書を購入して頂いた方々に心から感謝です。
いつの日か夢望美な感想お待ちしております。
どの時間帯の音楽も視覚芸術も飯も実に舌鼓。
幼馴染みが手懸けたオーガニックなデコも◎。
終演まで氣心知れたユカイな仲間達やKidsと、
和氣藹々Vibesで笑踊し、活力に繋がりました。
知季をはじめ、関係者の皆々様、
この旅は有り難うございました。
改めてFREEDOM祝27周年おめでとう!
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脆弱な静寂を振り払い
この逃避行どう征こう
憩う絵馬なら常に胸に
上に下に襞は舞い鳴る
不協和音すら呑み込む
虚無僧の翳で踊る稲穂
水面に映え澄む桃源郷
望遠鏡なら絶えず船に
花奏る音を叶える機微
呼吸の途中へ導く意志
【 WILL 】意志
自らに由るイグアナの律
何時から心はナノと漫ろ
ところドコロ朧氣なルビ
指で描く月の上は夢重力
暖色な感触で弾く流線形
洗礼も艶寧も揺蕩うまま
和歌の風に吹かれながら
花を供にラメは昇華され
浄化の羽根が亜空へ劈く
何時しか炎はハロと踊る
【 Freelaw 】自由律
Art by shu
https://lit.link/8811shu1188
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彩り切り取り磔の揚羽蝶
標本も縄文も海へ流す雹
微笑み木洩れ日揺蕩う秒
飄々と清濁を詠み漁る響
今日に寄り懸かる肘掛へ
凛々しき美意識は虹風音
ペットボトルの裏の花弁
くるくる回す万華鏡の情
【 Petaloid 】花弁
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