2017.12.30 Saturday
TRAIL
三日月の爪で千切れ
紅く夜は夢に染まる
墓標は故郷の丘の上
輪花が銀河へ流れる
夢中な宇宙の余熱へ
高鳴る鼓動と微睡む
モノクロから光まで
ニライカナイ微笑む
叶い続ける星屑の森
忘れ想い発つ素粒子
四つ葉の羽で千切れ
淡く夜は風に棚引く
【 TRAIL 】流星の尾
2017.12.30 Saturday
三日月の爪で千切れ
紅く夜は夢に染まる
墓標は故郷の丘の上
輪花が銀河へ流れる
夢中な宇宙の余熱へ
高鳴る鼓動と微睡む
モノクロから光まで
ニライカナイ微笑む
叶い続ける星屑の森
忘れ想い発つ素粒子
四つ葉の羽で千切れ
淡く夜は風に棚引く
【 TRAIL 】流星の尾
2017.12.04 Monday
刹那に産まれる永遠
死ぬも生きるも清漣
静動脈の波打つ夕凪
風化も通過も時の中
世界は夜明けを経て
描いた讃美歌を紡ぐ
ただ今の瞬間の循環
現の舌で彩り尽くす
五臓六腑に沁み渡る
刹那に生まれた永遠
願いは朝焼けを得て
世界の素粒子を含む
大事に育み逢い憩う
殺すも生かすも自由
ただ今の瞬間の循環
現の両目で凛と映す
【 NOBLE 】凛
2017.11.10 Friday
このあたりの物語
明かり暗がり和解
木の葉が土に還る
有り難う恵み巡り
授かり給う讃美歌
奏で逢う旅音の紬
紡ぎ織り成す物語
上がり下がり弾む
ドレミファソラシ
どの空で遊泳飛行
志向は旋律と彩り
虹色の山彦が響く
このあたりの物語
浮き沈み流れ渡り
オルゴールを廻す
星の時の淡い余韻
【 mur mur 】
風や星が揺れる擬音語
2017.10.06 Friday
秋風に優しさと触れる
焼き立てのパンの匂い
編みかけの髪を解いて
描き上げるレムの夢路
ラメの雨が窓辺で踊る
開け放つ時に星が灯る
エゴも猫も丸まる日向
亜空へ染み咲く花の傘
2017.10.05 Thursday
幾旅の風に舞い踊り
三つ編みの羽が降る
反戦も自由も平和も
心の核に深く刻まれ
陸から海へ空を穿つ
祈りは月へ命と実り
慈しみに濡れ煌めく
太陽の涙で星よ癒え
2017.08.29 Tuesday
藁の川を游いで行く
花の岸には青い蜻蛉
温度を感じて揺蕩う
何処からか薫る音頭
流れながら研磨され
裸の天下に虹が降る
あなたも奏多の粒子
立ち眩みまた煌めく
2017.08.15 Tuesday
花飾りに蝉の抜け殻
受け皿は笑みと回り
辺りに明かりを灯し
蛍と舞い踊り通り美
凛々しく猛り咲く命
祈り実り湧く宵光り
煌弾の風穴から仰ぐ
薫る蓬に望み叶えし
2017.08.14 Monday
夜露に跳ねる祭り囃子
可笑しな噺に嵐が咲く
綿菓子カステラ水の飴
雨より風より私が湧く
裸足の証で踏み鳴らす
面白いカラスの協奏曲
競争も狂想も今は癒え
丸ごと地球と祭りごと
2017.08.13 Sunday
南へ流動する入道雲
稲光を放ち闇を払い
蝉時雨の歌と共鳴し
情景より蔦は羽搏く
瞬く間に煌めく虹路
熱は空からのご褒美
癒える旅に消える神
未完に数えし彼岸花
2017.07.11 Tuesday
旅立ちの前に歯磨き
水は流れ風と大海へ
歴史も景色も夢模様
あなたの骨は美しい
彼方で星が時と癒え
宵から森まで摩天楼
轍の跡は果て無き糧
豊かな姿に灯し火を
【 RUT 】轍